月経による体の異常と治療

毎月くる月経の為に、人それぞれ色々な症状がみられます。
女性ホルモンからくる、イライラや、肌荒れなどです。
そのほかにも、卵巣がはがれ、排出される時に起こる腹痛などです。
人によっては、かなり激しい症状の為に、辛い思いをしている人も多いはずです。

【頻発月経】
頻発月経とは月経周期が24日以内と、短い周期でくる月経のことをいいます。
この場合、排卵があるかどうか確認しましょう。
症状によっては以下のことが考えられます。

・無排卵性頻発月経
無排卵の可能性があります。
この場合、ホルモン治療で、ホルモンのバランスを整えます。

・卵胞期短縮頻発月経
排卵はあるのですが、卵胞期、(月経から排卵までの期間)が短くなっています。
この場合、排卵をスムーズにするために排卵誘発剤を投与します。

・黄体機能不全型頻発月経
排卵後から次の月経が始まるまでの黄体期、高温期が短くなっている。
黄体期が短い場合は、黄体期に黄体ホルモンを投与したり、
排卵期からヒト性腺刺激ホルモンを投与する治療がおこなわれます

頻発月経と思っていても、実は「不正出血」の場合があります。
無排卵を放置しておくと、不妊になることもあるので、
いずれにしても産婦人科の医師に相談をしましょう。

【稀発月経】
頻発月経とは反対で、月経周期が39日以上と、長い周期で発来した月経のことをいいます。
ホルモンの異常で起こるもので、
排卵が起こっていない、無排卵性稀発月経と、ホルモンの乱れによって起こる、
排卵性稀発月経とがあります。

・無排卵性稀発月経
思春期や更年期に多くみられるのですが、
20歳代〜40歳代の女性の場合は、原因がはっきりしていません。
急激なダイエットや、体重の増加、又肝臓など他に病気がある場合、
ホルモンの分泌異常などによっておこります。
まず基礎体温をつけ、排卵があるかどうか確認します。
妊娠を希望する女性へは、排卵をおこさせる為の排卵誘発剤の投与が行われます。

・排卵性稀発月経
月経がはじまってから排卵まで期間、卵胞期が長く、ホルモンの乱れによっておこります。
妊娠を希望する女性へは、排卵を規則的におこす為の排卵誘発剤の投与を行います。

どちらにしても、無排卵を放置しておくと、不妊の原因にもなりますから、
早めの受診をお勧めします。

【月経困難症】
月経がはじまる直前、または月経開始に、
激しく、下腹部や腰や頭などが痛むことをいいます。
この月経に伴う症状を月経随伴症状といい、
軽度のものは、成熟女性の7〜8割がもっている症状なのです。
日常に支障をきたす程の症状が見られる場合を、月経困難症といいます。
原因としては、以下のようなものが考えられます。
・子宮の発育不全
体の発育によって、
・ホルモンのアンバランス
プロゲステロン(ピル)の投与でずいぶん解消されます。
・子宮内膜症または子宮筋腫
ホルモン剤(ピル)、漢方薬が用いられ、程度により手術をします。
精神的なストレスなどから起こると言われていて、
下腹部を温めたり、リラックスするように心がけることをお勧めします。

【月経前緊張症(PMS)】
月経の10日前後のイライラや、だるさ、むくみなどの、
精神的・身体的不快症状があらわれ、月経が始まるとその症状が治まるものを言います。
月経前症候群とも呼ばれ、30〜50%と、多くの女性が、なんらかの症状をもっています。
原因は不明で、排卵後のホルモンバランスの異状が関係していると言われています。

【過多・過長月経】
月経の出血量が異常に多かったり、8日以上続く月経で、
器質性過多月経と、機能性過多月経にわかれます。
8日以上続く月経を過長月経と言います。

・器質製過多月経
原因となる疾患が存在する場合の過多月経です。
原因として、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮体がんなどが考えられるので、
早めに婦人科への受診をお勧めします。
治療としては、上の疾患を調べるために、
内診、超音波検査、MRI検査等を行い、その原因のための治療をします。

・機能性過多月経
原因となる疾患が存在しない場合の過多月経です。
若い人は、ホルモンの働きが整っていない為に起こることがあります。
基礎体温を測定し、ホルモンバランスの整う年齢まで経過を見ます。
血液検査などが行われ、貧血がある場合、その治療をします。

・過長月経
体質的な場合もありますが、黄体機能不全、子宮頚管ポリープ、
子宮筋腫、子宮膣部びらんなどの疾患の場合もあります。
基礎体温を測定し、排卵の有無を確認し、排卵があれば、経過をみるだけですが、
無い場合、排卵誘発剤を投与します。
疾患が原因の場合は、そのための治療をします。

【過少月経・過短月経】
ナプキンの替えが必要ないほどの出血しか無いものを、過少月経、
2日以下の短い出血のものを、過短月経といいます。
10才代の場合は、無排卵の可能性がありますが、ホルモンが整うまで経過を見ます。
成熟した女性の場合は、過度のストレスや、ダイエットによって起こる、
ホルモンバランスの乱れによって起こる無排卵性の場合が考えられるので、
ホルモン治療が行われます。
いずれも、放置しておくと不妊になる可能性がある為、
早めの受診をお勧めします。


基礎体温で体の異常がわかる
© 女性ホルモンってなぁに?女性の健康情報. All rights reserved.